グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争- (PSP)
PSPのSRPG「グングニル -魔槍の軍神と英雄戦争-」の雑感です。 記事の性格上、ネタバレなどを含む可能性があります。
- Dept. Heaven Episodesシリーズは今回が初めて
- SRPGは好きだけれど別に上手くはない
- PS版FFTとPSP量版TOは楽しく遊んだ
- 難易度BASICのみで、AエンドとBエンドの両方を確認
正直なところあまり私向きではないかな?という印象を受けており、以下あまり前向きでない文章が含まれているかとは思います。
システム
いろいろな機能が詰め込まれてはいますが、一部の戦術だけが突出して便利になってしまっており、かえって種類の豊富さが面倒臭いだけになっているのでは……??という印象を受ける面は否めなかったです。
コンディション異常が多い
種類多ッ。(30種類以上)
しかも「ポイズン」みたいな分かりやすいコンディション異常はともかく、「デフハーヴ」「マターオーラ」みたいな名前で何が起こるか分からない異常もそれなりに含まれるのでちょっと……面倒さが…… (武器の特殊能力「ブースト」もけっこう種類が多いですがここでは割愛)。「使いやすくて有用」なコンディション異常はそこまで数が多くない気がするのもなんだかなぁ……という印象です。
ノックバックが強すぎる
「アクション」という、端的に言うと攻撃方法が武器ごとに設定されています。範囲攻撃だとか、ランダム強攻撃とかいろいろとアクションがあります。その中でも「相手を1スクエア奥に押し出す」という効果を持つノックバックが異常に便利すぎて、最終的に攻撃力とかなんでもいいからソレついてる武器がいいと思う、くらいの様相を呈してきます。
- 高所からたたき落として落下によるダメージを与える
- 魔法詠唱をキャンセルさせる
- マップ外などにノックバックさせると強制的に退場させることが出来る
特に3点目の「ノックバックによる強制退場」が大変強い。素直に殴って倒すより、こちらを狙った方が正直圧倒的に早いケースが多い。そのため多種多様な攻撃手段が用意されているにも関わらず「まあノックバック打ち込んでおけ」くらいの様相を呈してしまっています。
シナリオ
シリーズものの一部ということなので、他シリーズをプレイ済みであれば分かること、今後明らかになることもあるとは思う一方で、全体的に消化不良感のある内容が多く、スッキリしない印象です。
PTのメインメンバーに関するものだけでもわからない点が多く、かつゲームをクリアしてなお一切すっきりすることのないストーリー。「民族間の対立」などの重くならざるを得ないテーマが盛り込まれていることは分かるので、序盤~中盤にかけて重苦しいのは分かるのですが、終盤に至っても一切光が見えないのは……ちょっと……。
サウンド
個人的には夜の戦闘開始時のイントロとか好きです。
グラフィック
キャラのイラストとかどうこうに目が行く前に、前述の「要素が多すぎる」ことに起因する画面のごちゃごちゃ具合が気になってしまいます。ガード率と防御力と魔法防御力を上限値の分からないゲージで見せられても見栄えはいい以上のなんのメリットが……??
雑感
総じて消化不良感が否めないです。一連のシリーズや絵師さんなどの要素に特別な思い入れがある場合はまた話が変わると思うのですが。