タクティクスオウガ運命の輪 (PSP)

DSのSRPG「タクティクスオウガ運命の輪」の雑感です。記事の性格上、ネタバレなどを含む可能性があります。

FFTが好き
SFC版タクティクスオウガは未プレイ
本編3ルートとDLCはひととおり着手、死者の宮殿、サン・ブロンサ遺跡、クレシダ加入まわりは未着手

システム

SRPGっていいですよね！

個人的には「リメイク」ってなんだかんだで旧作ファン向けのものになると思っているので、全体的に「PSPが携帯ゲーム→移動中のプレイを前提にした手軽にやりやすいシステム」「当時のプレイヤーが社会人になって、プレイに時間を取りにくいであろうことを考慮したシステム」になっていて、非常に親切なのではなかろうかと思います。

あと下記の要素に絞って追記。

C.H.A.R.I.O.T.
W.O.R.L.D.
アイテム収集・合成

C.H.A.R.I.O.T.

1手番ごとにやり直せるシステム。ミスしたときにステージ頭からやり直すの面倒臭いですし、CHARIOT使わないレアアイテム収集とか面倒くさい、ということでたいへんお世話になりました。

CHARIOT使用回数がカウントされているのがいいですね。「CHARIOTを使いたくない」という人には「CHARIOT使用回数を0にする」みたいなモチベーションも生まれるんじゃないかしらとか。

W.O.R.L.D.

たいへんお世話になりましたその2。全ルートをやるためにその都度シナリオを頭からやり直す＝そのたびにキャラクターを育成し直す、は結構面倒臭いので、その手間を緩和できるのは大変楽ですね。特に半分は同じ展開のCルート・Nルート。

回収出来なかったイベントとかについても、その直前のアンカーポイントまで巻き戻ることである程度リカバリが効くようになりますし、すごく楽に進められるのが好みです。

アイテム収集・合成

アイテム収集は面倒くさかったです。主にガラスのカボチャが。とはいえ、ややレア度高いアイテムの回収が面倒臭いのはよくあることですしね。

合成周りはちょっと面倒が大きかったかなぁ、という感想です。大量の素材を要するわりに合成出来る個数は1個ずつ。 1個ずつチマチマ素材作って、最終的に作りたい装備とかは合成成功率が20%前後になるので、繰り返さざるを得ないセーブ＆ロード。高レベル武器作ろうとするとウーツ鋼を2個とか使いますが、素材用立てるだけで何回「だららららら、ぴろりん、いぇー」聞くんだろう、みたいな。

とはいえ「使わなくてもクリアに差し支えはない」なレベルっぽいのが救いな気はします。

シナリオ

終始一貫してある程度の悲劇が残るってあたり、すごく戦争なのだなと思った次第でした。

特に「王道」とも言うべきCルートを行くと幼馴染みを助けられないの、潔い。主人公が我を通した結果、幼馴染みにしわ寄せが行くの、まさに主人公の道という感じ。

一点だけ、DLCのシナリオに若干の蛇足感を感じないてもありません。「行方不明のウォーレンを探す」みたいなメインシナリオの延長線上になり得る第1弾はアリにしても、第2段や第3段の「過去に戻って事実を改変する」って流れのシナリオは個人的にはあまり好みではないかなぁ……というのが正直なところです。DLCは基本おまけでしょうし、これくらいのどんでん返しでもいいかも、と思わなくもないのですが。

とはいえ楽しかったです。ラスボスに「お前誰だよ！」みたいな感を覚えたりはしましたが。

サウンド

サントラ欲しくなりますね！

グラフィック

個人的には汎用のお姉さんたちがもう少しかわいいと嬉しかったのですが、レンジャーの兄ちゃんがカッコ良かったのでなんでもよいと思います。ていうかナイスミドルばかりだな解放軍。

雑感

FFT獅子戦争がちょいちょいと (エフェクトと音がズレてるetc) 残念だったので、実のところ当初は「残念リメイクでも、リメイク前をやってないからそこそこには楽しめるぜ」くらいのノリではあったのですが、そういう点での残念さは見つからなかったのですごく安堵しました。カチュア姉さんの性格はある程度テコ入れされたとか聞くのですが。

FFT楽しかったのならTOやれよと言われるのも納得ですね。

DLC第3段クリア後のメッセージを見る限り、次作が出てもおかしくなさそうなのですが、どうなんだろう。一応オウガシリーズのくくりではあと1作くらい残ってるんでしたっけ？